レム睡眠とノンレム睡眠

眠りの種類は2種類

睡眠とひとくちに言いますが、睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。レムとは、英語でRapid Eye Movement を略して REM といい、急速眼球運動という意味です。眠っている時の目玉がキョロキョロと動く状態をあらわし、このように呼ばれています。脳は浅い眠りですが体は深く眠っていて、夢をみるのは、このレム睡眠の時なのです。スッキリ目覚められるのも、レム睡眠の時です。そして、もうひとつのノンレム睡眠は、レム睡眠以外の急速眼球運動をしていない睡眠をいいます。脳が深く眠っていて、しっかり休んでいる状態です。体の中では成長ホルモンの分泌が活発になります。このようにして、体と脳は別々に休んでいることを知っておきましょう。

睡眠のリズムについては、脳波を見ればわかります。入眠してすぐに脳がしっかり眠るノンレム睡眠の状態になり、その後、脳が浅い眠りになるレム睡眠に移ります。そして、再びノンレム睡眠に移る、というふうに、人間の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠合わせて90分の周期で、一晩中このリズムを交互に繰り返しているのです。

突然レム睡眠に入ってしまう?

ナルコレプシーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?ナルコレプシーというのは、つまり眠り病のことです。この病気になると、時間も場所も関係なく眠り込んでしまうのです。例えば、散歩をしているときでも、大切な仕事の会議中だとしても、ほかの人には信じられないような場面で突然眠ってしまい、場合によっては、大きな事故を引き起こす原因にもなります。

一般に知名度が低いことから、周囲の人々にさまざまな誤解を与えてしまうこととなり、患者さんには精神的に大きく負担になってしまっているようです。普通、人間の睡眠は、ノンレム睡眠を経てからレム睡眠へと移りますが、ナルコレプシーの患者さんは、入眠からすぐにレム睡眠に入ってしまうのです。

突然の眠気以外にも、幻覚のような悪夢を見る、全身が金縛り現象にあう、また、脱力したような発作を起こす人もいたりと、症状はいろいろです。そして、こういった症状は、すべてレム睡眠と関係しているといわれています。レム睡眠は、脳波を見ると浅い眠りのパターンに似ているそうですが、急速眼球運動と筋緊張の消失を伴うので金縛りや脱力発作といった症状が起こります。

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