眠りを極める

睡眠と食事

朝食をしっかり摂ると快眠につながる

快眠を得るのには毎日の食事も大きく関係しています。
例えば、一般的なサラリーマンの場合、忙しく時間に余裕が無い朝はパンとコーヒーだけの簡単な食事を済ませ家を出る、昼は会社の近所の店などでラーメンやざる蕎麦を食べるだけ、というような人が多いようです。そして夜は会社の仲間や友人と、仕事終わりにアルコールを飲みながらガッツリ食べる、そんな生活が当たり前になっていませんか?
こういった生活リズムだと夕食に比重が偏りがちですが、このような食生活は睡眠にとって悪影響となります。また、健康にもマイナスに働きます。しかし、今までこのような生活を続けてきた人に、明日からはしっかり朝食を摂りましょうといっても、なかなかできるものではありません。夕食を徐々に減らしていき、朝食をおいしく食べられるようになりましょう。一日の始まりの朝に、しっかり食べてしっかりと栄養を摂取することは、眠気を吹き飛ばし脳の活動を高めるのにも役立つのです。
規則正しい食生活ができると、睡眠のリズムも自然に整ってきます。

昼食の後は誰でも眠くなる

昼食を摂った後は誰でも眠くなります。食後に、コーヒーを飲んだりたばこを吸ったりして、眠気を覚まそうとしている人も多いでしょう。食事をして眠くなるのは全身の血液が胃に行ってしまって脳にまで血液が回らなくなるからだと一般的に言われていますが、本当にそうなのでしょうか。
実は、食べ物の中には、眠りを誘う物質が含まれています。これを「睡眠物質」といいますが、これらが脳に働きかけることによって私たちは眠くなってしまうのです。
タンパク質に含まれているトリプトファンは、睡眠を促すことで知られるセロトニンという物質を作ります。ミネラルの一種であるカルシウムにも人を眠くさせる力があります。こうした睡眠物質により、とても自然に食後の眠気がもたらされます。

夕食は肉類の食べ過ぎに注意する

夕食の場合、食事の時間やメニュー・ボリュームに注意しないと、夜眠れなくなることがあります。
食べ物は体の代謝を高めますが、特に肉類は、代謝を高める働きがとても強く、また、でんぷんや脂肪と比べ消化に時間がかかるため、眠りにつく前の食事としては適していません。肉類をたくさん食べると代謝にはでんぷんや脂肪の2倍~3倍の時間がかかるといわれ、当然その後の睡眠に悪影響を及ぼします。
肉類でなくても食べ過ぎれば代謝は盛んになるので、夜寝つけなくなります。夕食はできるだけ、満腹ではなく腹七分目ほどにおさえ、就寝時間の3時間前には済んでいるようにしたいものです。

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