眠りを極める

あくびはなぜ出るの?

あくびが出るのは睡眠不足だから?

眠いとあくびが出ます。でも、あくびは眠いときだけ出るわけではなく、あくびが出たから睡眠不足だと、単純に考えることはできません。

前の日の夜はたっぷり眠って、睡眠不足なんてないはずのときにも、私たちはあくびをします。例えば、つまらない講演を聞いているとき、お決まりの話をするだけの退屈な会議に出ているとき、また、入学式や卒業式、結婚式などで長いスピーチが続いたりしても、あくびをしてしまうことがあります。そんな経験をしたことがある人はたくさんいるでしょう。

こういったことから、あくびがでるのは単に睡眠不足であることのサインというより、脳の活動レベルが下がってきたサインだと考えられます。

興味のない話、おもしろくない話や、同じようなことの繰り返しばかりの話を聞き退屈だと感じると、私たちの脳の働きは鈍くなります。

あくびは、大きく口を開けて息を吸い込み、それから吐き出しますが、このように口を大きく開けるときに顎の筋肉が強く引っ張られて、この感覚が脳に情報として送られ、覚醒させるように働きかけているのです。そう、あくびは、脳を覚醒させるための手段なのです。同時に体や腕を大きく伸ばす動作もしますが、これにも同じ意味があるようです。

そのほかにあくびが出る理由として、脳に何らかの病気があることも考えられます。あまりにも頻繁にあくびが出るようなら、脳卒中などの前兆ということもありますので、気をつけましょう。

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