適度なスポーツが睡眠の貿を上げてくれます
ゴルフや水泳、ジョギング、ヨガ。昼間にからだを動かして気持ちいい汗をかいた夜、ぐっすり眠れた経験はありませんか?運動をした日はよく眠れる。なんとなく常識で「そんなの当た旦削だろう」といわれてしまいそうです。
でも逆に筋肉痛がひどくて眠りが浅かった、ということもあるかもしれません。実際の科学的な研究では、運動と睡眠との関係はどこまでわかっているのでしょうか?少し古いのですが、1997年に健康・体力づくり事業財団が行った日本全国の成人3.020人を対象にした調査によれば、運動習慣のないひとは、あるひとに比べて不眠になる確率が1.3倍だったそうです。
これ以外のアンケート調査などでも、運動をするほど睡眠がよくとれるという結果が出ています。実際のところ、運動をすると睡眠の深さはどうなるのでしょう?
睡眠脳波を使った研究はいくつかあるのですが、ひとことでいぅと、運動はトータルの睡眠時間、深い睡眠= 「徐波睡眠」の時間を少し増やし、レム睡眠を少し減少きせることがわかっています。
では何時ごろに、運動すればいいのか? これも研究はたくさんあって挙げればキリがないのですが、遅めの夕方ないし夜の軽い運動が総じて効果的のようです。夕方の運動により、体温が上昇することが、良質な睡眠にむすびついているのでしょう。
前述したとおり、体温が下がるときに入眠することが安眠の秘訣ですから、眠る前に体温が上がることで、その後は体温が徐々に下がり、その過程でスムーズに眠りにつける、という理論だと思います。
しかし運動と睡眠との関係は、単純ではありません。たとえば、遅い夕方や夜の運動といっても、夕食の前がいいのでしょうか、あとがいいのでしょうか? 夜遅く、睡眠の直前に運動をすると、交感神経が興奮してしまい、睡眠には好ましくないともいわれます。
しかし睡眠直前の運動でも、よく眠れたというデータもあります。運動の内容も検討すべきでしょう。ジョギングなどの有酸素運動がいいのか、筋トレなどの無酸素運動も効果があるのか、実はこのあたりはまだまだ研究途上であり、詳しいことはわかっていないのです。
これならできそう? よい眠りと健康のためのトレーニングブラン
30代半ばから仕事に余裕が少しだけ出はじめたことと、肥満が気になり出したことをきっかけに、フィットネスジムに通いはじめました。
しかし決定的に運動の習慣がついたのは、留学したボストンで街にあふれるジョガーを見て、刺激されたことからです(ボストンマラソンでも有名ですが、ボストンはジョギングをしているひとが本当に多い街です)。
帰国してからは週末に1回はジムに行くように心がけています。本当は平日にもできればいいのですが、今の自分のライフスタイルでは、平日に疲労を押して無理に運動するよりも、週末のフィットネス程度がちょうどいい習慣になっています。あえて平日に行うとすれぼ、ストレッチなど軽いもののほうが、抵抗感がなくできると思います。
夕食のあとでも、自分の部屋でマイペースで行うことができます。このくらいのゆるい習慣なら、忙しいビジネスマンの人にも実行可能なのではないでしょうか。
プロのアスリートもトレーニング後の睡眠でパフォーマンスアップ
アマチュアはもちろん、プロのアスリートにも睡眠が重要です。アメリカ スタンフォード大学 のシュリ・マ一博士が大学のテニス部員5名を対象に行った実験を紹介します。
最初の2~3週間は通常のスケジュールでトレーニングを行いましたが、その後の5~6週間、彼らの睡眠時間を10時間に延長したところ、スプリントタイムは短縮きれ、レシーブの正確性も向上したというのです。
マ一博士は、過去にバスケットボールや水泳でも、同じような結果を発表しています。適度な運動と睡眠がアスリートの総合力を向上させることは間違いなさそうです。
スポーツ選手で、短眠を目指している人などいないでしょう。しかし、十分に眠れていないアスリートは、大成しない可能性があるのです。睡眠は夜間のトレーニングであると考えて重要視するべきです。練習三味で寝不足。
これは非科学的で非効率的な練習にはかなりません。毎日忙しくて運動不足になってしまうのは、だれでも抱えている悩みでしょうが、心身の健康や日常のパフォーマンス維持のためにも、体力と生活スタイルに合わせてうまく運動を取り入れ、良質な睡眠を手に入れましょう。
テンピュールの枕を使えばさらに効果的です。