睡眠リズムを利用してスッキリ目覚める

休日も決まった時間に起きる

平日は仕事や学校があるためその時間に合わせて起きていた人が、土曜・日曜になると朝寝坊して、昼頃やっと起きるということは、よくあることだと思います。いつも頑張っているのだから、せめて休みの日ぐらいはゆっくり寝ていたい、という気持ちはよくわかります。でも、これで一週間分の疲れがとれているわけではないのです。

私たちの健康や活力というのは、規則正しい生活習慣によって作り出されます。毎日規則正しく睡眠をとることは、とても大切です。決まった時間に寝て決まった時間に起きる、これこそが、健康的な睡眠の基本となります。睡眠には一定のリズムがあるので、それが乱れると、寝つきにくかったり寝起きが悪かったりと、睡眠障害を起こしてしまうこともあります。

しかし現代人が規則正しい生活習慣を維持していくことは難しいでしょう。仕事やおつき合い、遊びに忙しく、就寝時間は特に不規則になりがちです。ですから、せめて起床時間は変えないでおきたいところです。一日の活動開始のリズムを体に覚えさせるのです。

スッキリ目覚めるにはレム睡眠で起きる

睡眠時間が長くても起きたときに頭がぼんやりしていて気分が悪い、逆に、あまり眠っていないにもかかわらず頭がスッキリしていて気分が良い、こんな経験があると思います。

この違いは、ノンレム睡眠のときに目覚めているか、レム睡眠のときに目覚めているか、です。一晩の眠りは90分周期のリズムで、眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠を繰り返しています。脳にとって、浅い睡眠であるレム睡眠のときに起きることができれば、スッキリ目覚められるのです。

太陽の光で眠りのリズムを取り戻す

太陽には強力な覚醒作用があります。太陽の光を全身に浴びると脳が目覚め、すがすがしい気分になります。この太陽の覚醒効果を利用し、睡眠障害のある人の睡眠リズムを回復させる『光療法』という治療が、実際の医療現場で行われているほどです。この療法の場合は人工の光線を患者に一定時間当てるというものですが、これが本物の太陽光線なら、自分で簡単に睡眠のリズムを取り戻すことができるのです。

朝起きたら、思いっきり部屋のカーテンを開けて、太陽の光を全身に浴びましょう。そして深呼吸をして、「さぁ朝が来たぞ」と声に出して言ってみましょう。

テンピュールの枕